ラグビー日本代表(世界ランク10位)が29日、東京・国立競技場でW杯最多3度優勝のニュージーランド(NZ)代表「オールブラックス」(同4位)からの歴史的初勝利を目指す。
テストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2022」に向けて、27日はメンバーを発表。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、52)は先発15人中9人を19年W杯代表で固め、SOに代表4キャップの山沢拓也(28=埼玉パナソニックワイルドナイツ)を抜てきした。過去6戦全敗の強豪から一丸で金星を狙う。
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宮崎での合宿を打ち上げ、ジョセフHCの表情に充実感がにじんだ。母国との4年ぶりの再戦。27年前には145失点を喫したラグビー王国との一戦を前に、力強い口調で言い切った。
「オールブラックスのパワーや(タックルされながらボールをつなぐ)オフロードに対し、どれだけ対抗できるか。セットピースを止めていけば、チャンスが生まれる。簡単ではないと承知しているが、プレッシャーをかけることができれば勝てるチャンスがある」
経験豊富な面々を土台に、アクセントを加えた。19年W杯でスクラムの軸となったプロップ具が復帰。リーチ、姫野の両フランカー、WTB松島ら先発に実力者をそろえた。一方、SOは意外性のあるプレーにたけたW杯未経験の山沢を抜てき。ジョセフHCは「W杯を経験した選手には強い信念がある」と信頼し「山沢は体の調子も良く順調。オールブラックスにどうプレーをするか見てみたい」と期待した。
日本と同じく、NZも11月に欧州でイングランドなど強豪と3連戦を控える。世界的フランカーのケーン主将らに、定位置奪取を狙う有望株が融合。相手も負けは許されず、ジョセフHCは「誰が出てきても同じで質が高い。個々を見ていない。フォーカスするのは自分たち」とスタンスを示した。注目の一戦はすでにチケット6万5000枚以上が完売。改築後の国立最多となったサッカー「川崎F-パリ・サンジェルマン」の6万4922人を超える可能性も高まっている。
来年9月開幕のW杯フランス大会へ、これ以上ない舞台が整った。「W杯までにこのような試合は必要。世界のベストチームと戦える素晴らしい経験になる。勝つためにしっかりとプランを理解し、遂行することが重要になる」。対戦することが目的ではない。日本は勝ちにいく。【松本航】


