ショートプログラム(SP)2位の壺井達也(19=シスメックス)が、ジュニア時代と合わせて3連覇を飾った。

フリートップの146.78点を記録し、合計219.29点。SP首位で合計203.53点の木科雄登(関大)を上回った。

2週後のグランプリ(GP)シリーズ英国大会へ、現在地を知る機会になった。冒頭に組み込んだ唯一の4回転(サルコー)は2回転に抜けた。得点はわずか1.33点にとどまったが、以降のジャンプ6本を全て着氷。満足いかない表情を見せつつ「演技としては悔しい。課題の4回転サルコーに集中して臨んだけれど、パンクした(回転が抜けた)。優勝という結果には満足です」と振り返った。

9月下旬に左肩を脱臼。10月上旬の近畿選手権は4回転を回避し、構成を落として臨んだ。そこから準備を進め「練習でも安定していた。いつも通り自信を持って跳べました」と4回転以外は復調。サルコーに関しては今後の課題となる。

昨季は世界ジュニア選手権で3位と躍進。同じくシニア転向1年目の三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が一足先にGPシリーズ第1戦スケートアメリカ、第2戦スケートカナダで2大会連続2位と躍進した。壺井は誓う。

「三浦佳生くんは2戦とも高得点を出していて、そこの日本勢の勢いに、自分も乗っかって頑張りたいと思います」

ジュニア時代に競い合ったライバルからの刺激を胸に、よりよい状態へと仕上げていく。【松本航】