東京オリンピック(五輪)団体銀メダリストの石川佳純(29=全農)が2-4で敗れた。本大会は24年パリオリンピック(五輪)の選考を兼ねており、手痛い敗戦となった。
同日午前の初戦でストレート勝ちした勢いを保ちたかったが、波に乗り切れなかった。森さくら(26=日本生命)相手に第3ゲーム(G)を終えて2-1とリードしたが、第4G以降は得意の速いラリーへ持ち込むことができず、要所でのミスも響いた。そのまま3連続でゲームを奪われて、2回戦敗退となった。
試合後は目の奥にうっすら涙をためながら、「サーブやレシーブで先取することができず、相手の好きなタイミングでのラリーとなった。チャンスボールでもミスが出た」と肩を落とした。
今大会はシングルスにおける24年パリ五輪出場代表選考会の1つで、23年世界選手権(南アフリカ・ダーバン)に向けても重要な位置づけとなる。
22年に始まったパリ五輪代表選考は24年1月まで続くが、加算されるポイントは大会によって異なる。23年の配分は大きく、五輪選考ポイント上位が目指せる世界選手権は、五輪代表入りに向けてもアドバンテージ。今大会終了後の選考レースのランク付けは、パリ五輪を目指す上でも重要となる。
石川は大会前の時点で、女子4位となる76ポイントを保持。さらに選考ポイントを積み上げるべく、今大会で上位に食い込み、世界選手権の出場権獲得に近づくことを狙っていた。
◆今大会で加算されるポイント数
1位 50ポイント
2位 45ポイント
3位 40ポイント
4位 35ポイント
5位 30ポイント
6位 25ポイント
7位 20ポイント
8位 15ポイント
ベスト16 10ポイント
ベスト32 5ポイント