初のGPファイナル(12月8日開幕、イタリア・トリノ)進出が懸かる佐藤駿(18=明治大)が、81・59点で3位発進した。

冒頭で4回転-2回転の連続トーループを着氷させると、高難度の4回転ルッツで転倒。それでもトリプルアクセル(3回転半)成功でまとめ「一応(ある程度)点は残った。自分では悔しい思いをしているけれど、フリーではしっかりと巻き返せるようにしたいと思います」と意気込んだ。

今大会は優勝すれば、自力で初のGPファイナル進出が決定。2位でもSP4位のメッシング(カナダ)が優勝しない限りは、ファイナルの切符が手に入る。首位のエイモズ(フランス)とは7・37点差、2位のマリニン(米国)とは3・98点差。周囲の期待は高まるが「全く意識していないです。『行けたらラッキー』ぐらいで、何も考えていない。『とりあえずどこまでいけるかな』という感じです」とフリーの演技に集中する。(エスポー=松本航)