同志社大が47-19で2位天理大に完勝し、劇的に3位となった。敗戦なら入れ替え戦だったが、他会場の結果により、関西は3枠の全国大学選手権の出場権を得た。24年ぶりに2連覇を達成した京産大、2位天理大も出場権を獲得。7位摂南大、8位関大は入れ替え戦(11日)にまわる。

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名門の同志社大が、奇跡的に3位に滑り込んだ。大学選手権は天理大に3トライ差以上で勝ち、近大と関学大が敗れるのを待つ状況。しかも近大が7点差以内の敗戦なら勝ち点16で並び、当該校の対戦結果により、3位は近大になっていた。まさしく、数字上の可能性を残すだけだった。

これまでの低迷がうそのように魂が乗り移り、モールからトライを奪うなどFW戦でも一昨年度の大学王者・天理大を圧倒した。NO8林、SO大島、途中出場の長島ら1年生トリオが得点を重ねトライ数は7-3。同時刻に隣の第2グラウンドで関学大が摂南大に敗れ、京産大-近大の結果待ちとなる。2時間後、歓喜の時が訪れた。

「どこかで、今日が最後になるという思いがありました。終わらせたくない-。その思いをプレーに込めた。やっと宮本さん(監督)が築いたラグビーが出せた。人生で忘れられない日になりました」

そう言って4年の梁本主将は目を潤ませた。

敗れれば7位で入れ替え戦にまわっていたが、これを回避。

“地獄から天国”へはい上がり、SO大島は「勝ちたいという思いだけ。最高のひと言です」と大喜びした。

【関西リーグ最終順位】

1位 京産大(7勝=勝ち点33)

2位 天理大(5勝2敗=同25)

3位 同志社大(3勝4敗=同16)

4位 関学大(3勝4敗=同15)

5位 近大(3勝4敗=同15)

6位 立命大(3勝4敗=同14)

7位 摂南大(3勝4敗=同12)

8位 関大(1勝6敗=同6)

(※4、5位は直接対決による)

◆全国大学選手権 関西は3枠。2位天理大は筑波大と、3位同志社大は福岡工大と11日に初戦(いずれも花園)を迎える。勝てば天理大は東海大と、同大は帝京大と準々決勝(25日)。1位京産大は準々決勝からの登場で流通経大-慶応大の勝者と対戦(大阪・ヨドコウ)。準決勝は1月2日、決勝は8日(いずれも国立競技場)。