日本初の地域密着型プロロードレースチーム、宇都宮ブリッツェンが8日、栃木県庁内で2023年度の新体制発表会見を行った。

 

小野寺玲(27)ら契約継続の5選手に、谷順成(28=那須ブラーゼン)沢田時(28=ブリヂストン)坂井洋(28=日本競輪協会)本多晴飛(22=チーム右京相模原)、台湾人として初めてワールドチームに所属したフォン・チュンカイ(34=バーレーン・メリダ)の5人が新たに加わった。

 

主将でチームの顔、東京五輪代表の増田成幸(39)が今年限りで退団。ツール・ド・フランスに日本人チームとして出場することを目指し、ジャパンサイクルリーグ(JCL)が結成した選抜チーム「JCL TEAM UKYO」に、清水祐輔監督(41)とともに移籍することになった。

 

監督とエースが抜け、新たなチームづくりが必要となるが、その中心を担うのが小野寺と谷だ。

 

今季のJCLで初の個人総合優勝を果たした小野寺は、増田の背中をみながら成長してきた。「これからは自分がチームメートを引っ張っていく。来年は国際レースでの勝利を目指したい」と力強い。移籍1年目ながら、主将に任命された谷は「偉大な選手の後を継ぐのは荷が重いが、チームのためにできることはやる。主将にして良かったと、みんなから言われるようにしたい」と話した。

 

廣瀬佳正GM(45)は来季のスローガン「ONE OF A KIND」(唯一無二)を発表。「圧倒的な存在感を示していきたい。ロードレース、シクロクロス、MTB、バンクリーグ、あらゆるバリエーションを見せて、世界で一番地域に貢献できるチームになる」と高らかに宣言した。

 

 

選手ひとこと

 

阿部嵩之(36) ジャパンカップの優勝を目指す。出身地でのツール・ド・北海道も大事にしたい。

 

小坂光(34) チームの勝利に貢献していきたい。クリテリウムが得意なので、しっかり結果を残してきたい。

 

堀孝明(30) 今年、ジャパンカップが戻ってきたことが何よりもうれしかった。ジャパンカップで優勝するのが最大の目標。

 

中村魁斗(25) ロードレースに出ながら、競輪学校にも挑戦していきたい。

 

沢田 ブリッツェンはとてもファンの多いチーム。11年前にプロになった時とのようにワクワクしている。

 

坂井 現役の競輪選手です。バンクリーグで結果を残して、チームに貢献したい。

 

本多 チームの中で最年少です。

 

フォン このチームに所属できてとてもうれしい。チームのために貢献したい。

 

西村監督 JCLでの総合優勝、国際レースでの勝利、最大の目標でもあるジャパンカップの勝利を目指していく。