ショートプログラム(SP)2位の三原舞依(23=シスメックス)が逆転で初優勝を飾った。

ショートプログラム(SP)2位から、フリーは133・59点、合計208・17点で表彰台の頂点を射止めた。

冒頭から安定感あるジャンプに、指先まで意識が行き届いた滑りを披露していった。最後の3回転ループだけミスが出たものの、スピン、ステップシークエンスは全て最高難度のレベル4。「私にとっては驚きです。信じられません。言葉にできません。とても緊張してましたが、自分のベストをつくそうと思いました」。会場での優勝インタビューで英語で喜びを言葉にした。

日本女子のファイナル制覇は18年大会の紀平梨花以来4年ぶり。村主章枝、浅田真央、紀平に続く4人目となった。「とにかく集中して楽しんで、この前の課題を克服しようと思って滑りました」。GPシリーズでは2連勝を飾っていたが、第6戦フィンランド大会で出た課題にもひたむきに向きあった。

常々、周囲への感謝を口にし、その思いを乗せて滑ってきた。

「すごくきれいな街並みとクリスマスのイルミネーションがいろんなところにあって、どこいってもすてきだなって。観光とかできてないのにイタリアを堪能できてて、これて楽しいです」。周囲も本人も笑顔に。そんなイタリアでの思い出になった。