女子決勝は、大阪薫英女学院中が61-44で京都精華CLUBに勝利した。

最長身でも172センチという小兵軍団が、大型留学生のいる京都精華CLUBを豊富な運動量と厳しい守備で圧倒した。187センチの相手の留学生を2人で挟み込み、無理な体勢でシュートを打たせ、こぼれ球を拾っての速攻を、次々と決めた。前半で31-14と差をつけると、後半は市本彩羽の3点シュートが立て続けに決まり勝負を決めた。

夏の全中(全国中学校大会)は優勝に届かず3位。その悔しさを胸に練習に励んできた。市川監督は「『しんどいときこそ笑顔』と言い続けてきた。顔から気持ちを変えることで前向きになれる」と話す。決勝でも、何度も「顔」「顔」と言い続け選手を励ました。

市本はチーム最多の17得点。「前半はシュートが入らなかったが、監督に後半入るから打ち続けろと言われ、入れることができた」と話した。高校は強豪・岐阜女へ進学する。「3点シュートを磨いて、高校でも全国制覇を目指して頑張ります」と話していた。

○…京都精華学園高が昨年末の高校のウインターカップを制しており、高校に続き中学の2世代Vを目指した京都精華CLUBだったが、思わぬ大敗に終わった。高校を率い日本一になった山本アシスタントコーチは「全中で負けた相模女子大中に勝つことが大きな目標だったが、楽に勝って子どもたちに緩みがあった。私の責任」と話した。前夜には体調不良の選手も数人出て、主力が3人欠場したのも痛かった。

◆女子ベスト5 舛本碧珠、小松美羽、岡田沙也(大阪薫英女学院中)石井日菜、ンガルラ・ムクナリヤ(京都精華CLUB)