東地区6位の仙台89ERSは、西地区4位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズに74-90で敗戦。小林遥太(31)が、古巣相手にチーム日本人最多13得点を挙げるなど、第3クオーター(Q)まで接戦を繰り広げたが、第4Qに振り切られた。

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前半は名古屋Dの高い攻撃力にうまく対応した。第1Qは最初の5分でわずか2失点。攻撃をきちんとシュートで終えることが好循環を呼び、相手の攻撃時に守備の準備が万全。見事に出ばなをくじいた。第2Qもエンジンがかかってきた相手に食らいつき、前半を35-40で終えた。

しかし後半、さらに勢いを増した相手の攻撃に守備が崩された。小林は「前半は競ったゲームで僕らの良いところを出せたが、後半になって名古屋のペースになってしまった。勢いを止められなかったことが悔しい」と振り返った。小林にとってはこの日が移籍後初対決。小林は「敵としてやってみて、あらためて本当に強いなと感じました」と悔しがった。

昨年10月29日に天皇杯3次ラウンドで対戦したときは77-98。片岡大晴(37)は「最後、相手のやりたいような流れになってしまい、点数が開いた。それでも30分は戦えていたという良い事実もある」と振り返った。天皇杯では第3Qを終えて54-74と20点差だったが、今回は第3Qを終えて60-67。「天皇杯の時は最初から戦えずに負けてしまった。そういう自分たちではない」。B1で戦い、チームとして成長しているのも事実だ。連勝は「3」でストップしたが、仙台の成長は止まらない。崩れたディフェンスを修正し、今日5日の第2戦では名古屋Dの攻撃を防ぎきる。【濱本神威】