B2東地区4位福島ファイヤーボンズが、同7位東京Zに87-73で勝利した。

第1、2クオーター(Q)はリードを許したものの、第2Q終盤の連続スチールから流れをつかみ、後半はグレゴリー・エチェニケ(32)の連続得点などで相手を突き放した。3位西宮が2位越谷に敗れ、福島は3位に浮上。2年連続プレーオフ(PO)出場に向け、福島が加速する。

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連続スチールで、ボールだけでなく、流れも“奪って”みせた。第2Q残り2分28秒、ジョシュ・ハレルソン(34)のスチールから、ボールを拾った高橋祐二(31)がレイアップシュート。残り1分10秒にはチーム最年長の友利健哉(38)が、相手のパスが乱れたところをスチールしレイアップ。残り46秒には村上慎也主将(32)がスチールに成功し、ファウルを獲得。残り18秒には友利がスチールと、全員が一瞬の隙も見逃さなかった。この日両軍最多の4スチールを決めたハレルソンは「第2Qの最後の方からボンズのバスケットができた。それが後半のいい流れにつながったと思います」。第2Q残り6分13秒で27-39と最大12点差をつけられたところから猛追。前半を42-44で折り返した。

第3Q残り8分5秒から、エチェニケの3連続得点で50-48と逆転。以降もエチェニケを中心に反撃は止まらず、第3Qを終えて64-56。第4Qにもさらに加速し、終わってみれば87-73の快勝だった。

今季4連勝中の相手にしっかりと勝利しホーム16勝目。ホーム戦をあと3試合残し、ホーム勝ち越しが確定した。3試合のうち2試合はあいづ総合体育館での開催で、郡山総合体育館で行われるのは今日26日の第2戦が最後。佐野公俊ヘッドコーチ(40)は「ここで勝率を5割に戻して、4月、POと走って行きたいと思います」と決意。ホームアリーナで勝率を5割に戻し、4月も勝ち星を積み重ねてPOまで駆け抜ける。【濱本神威】