フィギュアスケートの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で日本男子初の2連覇を達成した宇野昌磨(25=トヨタ自動車)がフリーから一夜明けた26日、今後に向けての思いを口にした。

前日25日のフリー演技後は氷上で大の字になるほど出し尽くし、2位車俊煥(韓国)を5・11点差で振り切った。前夜の様子を問われると「結構いろいろな取材、ドーピングだったり、いろいろなものがあったので、夜遅くなり、帰ってお風呂に入って、寝て、今になります」と笑わせた。

オフシーズンは「表現者」として、アイスショーで理想を求めていく。初優勝を飾った22年12月のグランプリ(GP)ファイナルの演技を見返したことがきっかけになったといい「『僕はこれがやりたかったのかな?』というのは、正直見ながら感じるものがありました。『あれ? もう1回見たいとは思わないな』っていう演技だったのが正直な感想。もうちょっと表現というものを、突き詰めていってみたいと思っています」と誓った。【松本航】