木下アビエル神奈川(レギュラーシーズン1位)がマッチカウント3-2で制し、悲願の初優勝を達成した。

先にゲームカウントを握られる中、第4試合で同点に追いつき、その後のビクトリーマッチで勝利。日本生命レッドエルフ(レギュラーシーズン3位)との接戦をものにした。

第1試合で長崎美柚(20)張本美和(14)組が2-1で勝利したものの、シングルスの第2試合で平野美宇(22)が、第3試合で張本美和(14)が敗れ、後がなくなった。

その窮地を救ったのが木原美悠(18)。同点で迎えた4試合目の最終第5ゲーム(G)で、力強い右のフォアハンドを台上へ返し続け、3-2で勝利を奪った。

木原はビクトリーマッチにも出場し、伊藤美誠(22)を撃破。1人で2マッチを奪う大活躍で、初の年間王者へと導いた。

神奈川はレギュラーシーズンを15勝5敗と圧倒。2位に勝ち点差を10つけた。プレーオフ決勝でも、日本生命に主導権を握られる中、粘り強い卓球を展開。ベンチの石川佳純(30)らも声をかけ続け、チーム一丸で勝利を手繰り寄せた。

敗れた日本生命はレギュラーシーズン3位から這い上がったものの、逆転負けを喫し、5連覇を逃した。