パリ五輪出場を目指す世界ランキング7位のバレーボール男子日本代表「龍神NIPPON」が、同1位のポーランドに3-2で競り勝った。

6日から名古屋市ガイシプラザで行われる国際大会「ネーションズリーグ(VNL)」名古屋大会に向けた強化試合。格上を撃破し、本番へ弾みを付けた。

セットカウント0-1で迎えた第2セット(S)終盤。ビハインドの場面でリリーフサーバーとして登場した19歳の甲斐優斗が、流れを変えた。正確なサーブでポーランドの守備陣を揺さぶると、途中出場の宮浦健人が連続スパイクを決めて逆転に成功。25-23でセットカウントを奪取した。

第3Sは石川祐希、西田有志、高橋藍のアタッカートリオが得点を重ね、25-18で連取。第4Sこそ失ったものの、最終Sは相手のミスもあり、15-12で試合を決めた。ここまで通算対戦成績28勝57敗だった難敵をはね返した。ポーランドとは、VNLの予選ラウンド最終日となる7月9日に対戦する。

シックスは、勝っても地に足が付いていた。相手はオポジットのクレクら主力組は不参加。序盤はサーブミスも目立ち、主将の石川は「勝てたけど修正する部分たくさんある」と反省の弁も忘れなかった。「VNL前の大切な試合なので緊張感高めて頑張りたい」。気を引き締め、2日もポーランドとの強化試合に臨む。