「パリ五輪内定第1号」となったサーフィン女子の松田詩野(20)が9日、8日(現地時間7日)までワールドゲームズ(WG=世界選手権相当)が行われたエルサルバドルから羽田空港に帰国し、「この1年は自分の限界をどれだけ超えられるか」と1年後の五輪へ向けて意気込んだ。

5日に国際連盟(ISA)からオリンピック(五輪)出場枠が与えられるアジア勢の最上位を勝ち取り、全32競技を通じて日本勢初となる24年パリ五輪出場権を獲得。世界最難関とされるポイント、フランス領ポリネシアのタヒチ・チョープーで行われる夏祭典に向け、現地“移住計画”も明かした。

松田の主な一問一答は以下の通り。

-現在の心境

松田 エルサルバドルにいたのでそんなに実感はなかったんですけど、帰ってきて、メッセージや取材で実感している。

-誰に感謝を伝えたい

松田 家族やいつも応援してくださってるスポンサーの方。(東京五輪出場権を剥奪された)2年前の悔しい思いも一緒に乗り越えてくださったので、やっぱり一番に伝えたい。

-どんな大会だったか

松田 (2年前と)同じ海での大会だったので、リベンジっていう気持ちも自分の中では少なからずあった。でも、過去にとらわれずに新しい気持ちでやろうと思っていた。この悔しさを越えられた。

-五輪切符獲得の要因は

松田 「アジア枠を絶対に取る」という強い気持ちはあったんですけど、海に入った時は、サーフィンをすることだけに集中した。そこが良かった。

-五輪の会場について

松田 日本にはない波。慣れとか経験がとっても大事になると思うので、実際に行って過ごす時間を取りたい。家を借りて長く行くというのが一番いいと思うので、その選択も考えながら。7月にトレーニングキャンプがあるので、そこから。

-五輪はどんな舞台か

松田 五輪種目に決まった時から出たいと思っていた舞台。自信を持って笑顔で挑める大会にしたいという気持ちなので、いい期間をこの1年は過ごしたい。自分の限界をどれだけ超えられるか。

-伝えたい思い

松田 小さい時から女の子でサーフィンしてる子が私の周りが少なくて、「もっと女の子のサーファーが増えればいいのに」って思っていた。サーフィンを知らない方たちにも大会や五輪を通して魅力を伝えたい。