400メートル個人メドレー銅メダルの瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)は1分56秒70の6位で、2つめのメダルを逃した。春からメドレー2種目に絞ってきた個人種目を終えた。

「(準決勝)6番残りで端っこで。見えないところから行きたいと思います」。前夜にそう誓い、一夜明けて迎えた決勝だったが表彰台には届かなかった。「今大会最後のレースで感謝の気持ちで泳ぎ切った。課題が明確に見えるレースだった」と話した。

初日の400メートル個人メドレー決勝。21歳のレオン・マルシャン(フランス)と真っ向からぶつかり、前年の世界選手権2冠と飛躍した年下のスターは世界新記録を樹立した。瀬戸は表彰台争いで競り勝っての3位。レース後の取材を終えると、少し歩を進めた場所で昨春から指導を受ける加藤健志コーチと話し込んだ。

目線はすでに先を見据え、今後の強化について自分の意見を伝えた。加藤コーチは感心したという。

「大也が要求してきたのは強化。面白いなと思ったのは『どう感じた?』と聞いたら『もっとこうやった方がスイッチ入ります』『なんかやりきっていないです』と。大也がくじけないから、やっぱり面白いですよね」

24年パリ五輪(オリンピック)開幕まで1年。個人種目をすべて終えた瀬戸は「マルシャンとすごく差をつけられてしまった。その差が少しでも縮まるように、夢をあきらめずに頑張りたい。チャレンジャーの気持ちで、自分にできることを精いっぱいやりたい」と闘志にさらに火が付いた。日本競泳界を引っ張るエースは、ここからさらに強くなって五輪の舞台に立つ。【松本航】

柳川大樹が決勝進出 瀬戸大也はマルシャンに屈す/競泳第5日(7月27日)詳細