男子400メートル個人メドレー銅メダル瀬戸大也(29=CHARIS&Co.)が6位となった。スピードが伸び悩み、1分56秒70にとどまった。

21歳レオン・マルシャン(フランス)が1分54秒82で頂点に立ち、200メートルバタフライ、400メートル個人メドレーとの3冠。瀬戸はマルシャンとの力の差を痛感し、24年パリ五輪へ「何かのチャンスに懸けた1発の金メダル狙いじゃないと、多分戦えない」と軌道修正も視野に入れた。

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瀬戸が取材エリアで首を横にひねった。

「練習はできている。でも、絶対的にスピードが足りなかった」

前半を抑えて入り、5番手で向かった残り50メートル。メダルも意識できたが、後れを取った。優勝のマルシャンとは1秒88差。王者との力の距離感を「果てしないです」と正直に表現した。

昨年3月から16年リオデジャネイロ五輪金メダル金藤理絵さんらを育てた、加藤健志コーチに師事。真っ向勝負でマルシャンを上回るため、土台の作り直しから着手した。

この日、200メートルを全力で泳ぎ切っても「すごくバテバテではない」。だが、従来の爆発的な出力は影を潜め「いいところがなくなっている部分もある」と冷静に分析した。

今後は同コーチと意見交換をし、パリへ再出発する。

「“何があっても金メダル”より“何かのチャンスに懸けた1発の金メダル”狙いじゃないと、多分戦えない」

残された1年を、後悔なく過ごす。【松本航】