今季も無類の強さを発揮する。Vリーグ1部(V1)女子のアランマーレ山形は10日、山形・鶴岡市内で今日11日のデンソー戦に向けて調整した。ここまで開幕4連敗で未勝利。だが、V2時代にホーム14連勝を挙げた地元の大声援を受けての「V1初勝利」に燃えている。高卒2年目の佐藤菜々美(20)が、切れ味鋭いスパイクとブロックで歓喜の瞬間を呼び込む。12日はNECと対戦する。

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岩手出身の20歳が、今季初のホーム2連戦で成長した姿を見せる。佐藤は「武器のブロックやスピードのある攻撃で点を取り、ホームの皆さんの力を借りながら活躍できれば」。花巻南(岩手)から昨季加入。「高校生とは全然、運動量も違う。体力的、精神的な部分がもまれた」という1年目に、V2初優勝とV1昇格を経験。V1での戦いに向けてウエートトレーニングに注力し、この日も力強いスパイクを見せた。

チームは4、5日、青森・つがる市でPFU、東レに、いずれもセット(S)カウント1-3で敗れた。佐藤は全Sでフル出場し、PFU戦ではブロック3本を含む9得点をマークした。「点数を決めたけど、通用しない部分を感じた試合だった。選手のレベルが高いので、対策を組んでも違うスパイクが来る」と、相手の臨機応変な攻撃に地力の差を痛感した。

開幕から連敗スタートとなったが、アランマーレ山形はホームでめっぽう強い。V2時代の19-20シーズンからホーム14連勝。同シーズンから昨季までの4季は25試合で22勝3敗。「ホームだと(会場の)全部がオレンジ色。アランマーレコールも響き渡り、いい意味で震える。アランマーレを応援していることを感じるとパワーが出る」。応援が選手の力を引き出してくれるだけに、北原勉監督(43)は「ホームの力を借りて、おもしろい試合をしたい」と力を込めた。

北原監督が「フレッシュさをどんどん出して経験値を積んでほしい」と期待を寄せる佐藤は12月、岩手・一関市での凱旋(がいせん)試合を控える。「多く試合に出て多く点を取れたら。2年間やってきた成果を発揮したい」。多くの観客が訪れる東北の地で、若手が躍動する。【相沢孔志】