BL東京(リーグ2位)が、前身のトップリーグを含めて14季ぶり6度目の優勝を飾った。
今季17戦全勝の埼玉(同1位)に24-20で勝利。低迷を乗り越え、10季ぶりに主将を務めたNO8リーチ・マイケル(35)が自身初の日本一にたどり着いた。今季限りで現役引退する埼玉フッカー堀江翔太(38)は国内最終戦で涙。リーグワン最多観衆5万6486人の前で、歴史に残る激闘を繰り広げた。
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判定を察知したように、埼玉のフッカー堀江は次のプレーに備えた。4点を追う後半40分。連続攻撃から途中出場のWTB長田が右大外で相手を振り切り、勝負を決める逆転トライかと思われた。だが、主審はTMOを選択。一連の流れで放った自身のパスが映像で流された。前に投げたと判定され、優勝は遠のいた。
「全く見ずに横に放っていた。全勝優勝、引退…。漫画やドラマみたいにいかないのが非常に僕らしく『そんなうまいこといかん』と神様に教えられました」
前半で4点ビハインド。スクラムで劣勢となり、後半開始から投入された。声かけやプレーで仲間をけん引。昨季は決勝で敗れ「王座奪還」が合言葉だった。決勝まで17戦全勝と突っ走り「『あかんわ』って思ってほしくない」と過程の尊さを説いた。長年支えてくれた関係者を見ると、こらえていた涙があふれ出た。
W杯4大会出場の功労者は英国伝統クラブ「バーバリアンズ(世界中から選手を招く選抜チーム)」の一員として、6月22日のフィジー戦(英トゥイッケナム)に臨む。引退後はトレーニングの伝道師となり、次世代の育成に携わる。大観衆に向け「本当に悔いなく、ラグビー人生を終えることができました」と感謝で別れを告げた。【松本航】


