自動車のスーパーGT最終第8戦の決勝が2日、栃木・モビリティリゾートもてぎで行われ、予選2位の1号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が優勝で総合優勝を飾った。坪井は史上初の3連覇で、最多タイ4度目の王者となった。GT300クラスは、LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)が6位に入り総合優勝となった。チームにとって7年ぶりのタイトルとなった。
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チーム7年ぶりの総合優勝は必然だったのかもしれない。GT300クラスを制した菅波はこの日、30歳の誕生日だった。7年前、王者を決めるハンドルを握っていたのはチームメートの蒲生。やはりその日が誕生日だった。決められたら「もってるかもしれない」と思いながら臨んだ決勝。蒲生は「持ってたな」と菅波を出迎えた。
優勝しても他車の結果次第では王者になれない難しレースだった。蒲生は「展開も分からず、1周1周に集中して走った」と言う。6位でゴールしたが、総合優勝を決めたのか分からなかったという。走りを見守った菅波は「人生で一番長い残り20周でした」と振り返った。黒沢治樹監督は7年前に蒲生とコンビを組んでいた。「ドライバーとして取り、監督としても。これ以上なにがあるんだというぐらいうれしい」と目を真っ赤にしていた。
○…最終戦を制したのはアニメの名車をモデルにしたマッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号だった。チーム初勝利に玉中監督は「22年ですよ。長かった」と感涙した。第5戦(8月・鈴鹿)では3位に入ったが、暫定2位の車両違反による繰り上げで表彰台には上がれなかった。塩津は「悔しい思いをしたのでうれしい。何を話していいか分からない」とこちらも涙だった。
◆スーパーGT 94~04年まで続いた全日本GT選手権を国際シリーズ化するために05年に始まった。市販車を改造した車で争う。日本で最も観客数の多いレースで、今年第2戦は8万2500人が来場。当初のエンジンの最高出力が約500馬力のGT500と約300馬力のGT300の2クラスがある。全8戦の総得点(GT300クラスは上位7戦合計)で争われ、GT500クラスはトヨタ、ホンダ、日産の15台3車種、GT300クラスはフェラーリ、メルセデスなどを加えた28台14車種が混走する。GTとは高速で長距離移動できるグランドツーリングカーの略。


