国際パラリンピック委員会(IPC)は31日、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで理事会を開き、2020年東京パラリンピックで実施する全22競技を決めた。

 テコンドーとバドミントンが初めて採用され、最終候補に残っていた脳性まひの選手らによる7人制サッカーとセーリングは外れた。

 IPCは昨年10月にバドミントンなど16競技の実施を承認。23を上限として、残りは8つの候補から国際的な普及度を考慮して選考し、テコンドーとカヌー、自転車、視覚障害者らによる5人制サッカー、柔道、車いすフェンシングの6競技を選んだ。

 既に決まっていた16競技は陸上、アーチェリー、バドミントン、ボッチャ、馬術、ゴールボール、パワーリフティング、ボート、射撃、シッティングバレーボール、競泳、卓球、トライアスロン、車いすバスケットボール、車いすラグビー、車いすテニス。

 IPCのクレーブン会長は「初採用の2競技を歓迎したい。長期間、厳格な選考基準で議論を重ねてきた。難しい決断だった」と述べた。大会は東京五輪後の8月25日から9月6日まで行われる。