全国高校ラグビー(東大阪市・花園ラグビー場)は3日、準々決勝4試合が行われる。元日の3回戦では流通経大柏(千葉)が組織ディフェンスで尾道(広島)を7-0で完封。2年連続の8強入りを決めた。東のAシードの国学院久我山(東京第1)は、大阪桐蔭(大阪第2)に41-5で快勝し、準々決勝で東福岡(福岡)と対戦する。ベスト8が過去最高の流通経大柏は、西のAシードの御所工・御所実(奈良)と対戦で初の4強入りを狙う。

 流通経大柏はこの日、準決勝の御所工・御所実戦に向けて、奈良市内で約4時間の練習を行い、今季力を入れている守備練習に2時間を割いた。

 元日の3回戦では後半20分すぎからの尾道の猛攻に、鋭く刺さるタックルを連発。インゴールまで残り数メートルに迫られても、粘り強く守りきった。エースもおらず、得点力も高くないチームだけに、松井監督は「ウチはそこ(守備)しかない。1年間の練習の成果が出た」と2回戦に続く完封勝利に手応えを感じていた。

 準々決勝には4度目の挑戦になる。この日の練習の最後には、スタメンの選手が「リュウケイの歴史を変えます!」と叫びながらタックルバッグに飛び込み、気合を入れた。