<高校ラグビー:尾道46-0朝明>◇1回戦◇27日◇花園

 ノーシードの有力校・尾道(広島)が8トライを量産し、初戦を突破した。

 花園史上初となる雷による進行中断で、予定より25分遅れのキックオフとなったが、出足の鋭いディフェンスで朝明(三重)にプレッシャーをかけつつ、高校日本代表候補FB鮫島魁(3年)のキックで確実に陣地を奪うなど、堅実な試合運びを見せた。梅本勝監督(50)は「試合開始が遅れて、どっちに転んでもおかしくない序盤にいい出足を見せてくれた」と満足そうだ。

 30日の2回戦はBシードのV候補・東福岡と対戦する。昨年大会の3回戦で20-21と、1点差で涙を飲んだ因縁の相手。「次はこうはいかない。キックで裏をつけば、カウンターで走ってくる。そこを、どう止めるか。相手を見たらダメ。その時点で負けです」と指揮官は表情を引き締めた。