東海高校新人ラグビーが16日、三重県鈴鹿市で開幕する。

4年ぶり2度目の全国選抜大会(3月29日開幕、埼玉県熊谷市)出場を狙う静岡聖光学院(静岡1位)は、初戦で名古屋(愛知2位)と対戦する。

CTB嶋田翔太朗(2年)がタックルで全国への壁をぶち破る。身長168センチと小さいが、素早い出足で勇敢に相手に突き刺さる。ペアを組むCTB大西馨汰(けいた)主将(2年)に突破力があるため、守備的な役割を求められている。「ラグビーは、タックルができなければ始まらない。名古屋には東海選抜で一緒にプレーした選手がいるので、彼らを止めたい」と敵意を燃やした。

花園では苦汁をなめた。1回戦の高鍋戦では25人のベンチ入りメンバーに入った。しかし2回戦の黒沢尻工戦はベンチ外。スタンドから声援を送った。「勝ってくれという思いが強かったですが、全国の舞台を経験するために、試合に出たかった」。悔しさをバネに、全国選抜出場を狙う。

嶋田を含めた12人が、今月末からマレーシアで始まる7人制の国際交流大会に参加する。海外選手と話す機会があるため、英会話が得意の嶋田がメンバー入りした。「全国大会に出場するチームとして、マレーシアに行きたい」と気持ちを高めた。【大野祥一】