日本相撲協会は27日、大相撲九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。

 ただ1人の新入幕となったロシア出身の阿夢露(31=阿武松)は、福岡市内の阿武松部屋で会見を行った。

 10年名古屋場所で左膝前十字靱帯(じんたい)を痛め、新十両だった12年初場所では右膝前十字靱帯を断裂するなど、けがに悩まされてきたが、入門から13年目でようやく幕内まで駆け上がった。

 「おかげさまで、力も戻った。膝も良くなりました」と笑顔。31歳4カ月での新入幕は戦後10位の高齢で、初土俵から所要74場所は、外国出身力士では史上1位のスロー記録。遅咲きの男は「ここで終わりじゃない。大関、横綱とやりたい」と、さらなる出世を目指す。