<日本大相撲トーナメント>◇8日◇東京・両国国技館

 第39回日本大相撲トーナメントが8日、東京・両国国技館で行われた。初場所後に舌禍騒動を起こした横綱白鵬(29=宮城野)は勝負判定を批判後、初めて審判部とニアミスしたが、出向くことはなく、質問にも「なにーーっ!!」と声を張り上げたのみ。2年連続で初戦で敗れて、足早に会場を後にした。幕内は日馬富士(30)が初優勝。十両は臥牙丸(27)が制した。

 白鵬が突然、声を張り上げた。帰り際の通路。「審判部の親方が集まっていたが…」と聞かれると、それまでの無言から一転して「なにーーっ!!」と質問者をじろり、一にらみ。発したのは、その一言だけだった。大相撲トーナメントでは常幸龍にあっさりともろ差しを許して、2年連続で初戦の2回戦敗退。途中から生中継したフジテレビ内でまたも、取組を見ることはなかった。風呂上がり後の髪結いでは、無言を貫くために背中を向けた。横綱土俵入りの20分前に会場入りし、約1時間半の滞在で、足早に会場を後にした。