5日に終了した世界卓球で、日本女子の成績について村上代表監督は「落第点が60点以下としたら、65点から70点未満」と微妙な採点をした。シングルスで16歳の石川佳純(ミキハウスJSC)は戦術の幅が広がって大きく成長、8強入りと健闘した一方で、期待された平野早矢香(ミキハウス)福原愛(ANA)の2人が2回戦で格下に敗れたのがその理由だ。

 平野は力がありながら大舞台で硬くなり、福原はフォアで攻めきれない弱点を見抜かれた。ダブルスは平野、福原のペアをひとまず解消し、6月以降の大会では福原と石川のペアを試す予定だ。

 強化方法にも工夫が求められる。ナショナルトレーニングセンター(NTC)で長期間の強化を行う男子とは対照的に、女子は所属先での練習を中心に大きな試合の前だけNTCで合宿を行う、いわば「サッカー方式」を取る。村上監督は「実業団には大勢の中国人選手が在籍し、所属先で練習環境が整っている」と説明するが、協会が立てる「打倒中国」のプランを、いま以上に所属チームに浸透させる必要がある。(共同)