元プロの楠城徹監督(64)率いる九州国際大付(福岡)が鳴門(徳島)を8-2で破り2回戦進出を決めた。

 2、3回に1点ずつを奪うと6回に6安打集中、打者10人を送る攻撃で5点を奪い試合を決めた。

 楠城監督は「ルーキーですから精いっぱいやろうと思ってました。ホッとしてます。(試合終了の瞬間は)あ~、勝ったなと。一つを目標にしていたのでホッとしました」と話した。

 13安打で8得点と打線が機能した。「ミーティングで(相手投手は)ストレートのキレがいい。そのストレートを打たないと勝負にならないぞとハッパをかけました。思ったよりしっかりしたスイングができて頼もしく思いました」と選手を評価した。

 2回戦に向けては「調子も上がってきているし、勝つ野球をやりたい」と力強く話した。

 楠城監督は元西武捕手で、引退後は西武、楽天でスカウトなどを務めた。昨年8月に監督に就任、プロ39年間の経験をチームに注入。今回が甲子園初采配だった。今大会には元広島の榊原聡一郎監督率いる宮崎日大も出場したが前日6日の初戦で敗れた。

 ◆楠城徹(くすき・とおる)1950年(昭25)12月22日、北九州市生まれ。現役時代は捕手。小倉高で69年春に甲子園出場。早大から73年ドラフト2位で太平洋クラブに入団。クラウンライター、西武とライオンズ一筋でプレーし、80年に引退。プロ通算366試合、9本塁打、打率2割3分。引退後は西武スカウト、1軍ヘッドコーチ、編成部長など。05年から楽天で編成部長、スカウト部長。12年楽天を退団。昨年、学生野球資格を回復。