U18(18歳以下)アジア選手権スーパーラウンド最終戦で、高校日本代表は韓国と対戦し3-1で逆転勝ちした。今大会初登板の先発、花咲徳栄(埼玉)高橋昂也投手(3年)は3回に先制点を許したが7回2/3を3安打1失点。9三振を奪い、14年の前回大会の決勝で敗れた宿敵を封じた。1次ラウンドから5戦全勝で臨む今日4日の決勝は、台湾との一戦。5年ぶり5度目の優勝をかけ、最強投手陣を中心に総力戦で挑む。

 いつもクールな高橋が、この日は違った。「ヨッシャー」。初回を3者凡退に抑えると、気持ちを前面に押し出した。「この球場は声が通りやすいんだと思います。強敵の韓国が相手で自分も向かっていこうと思いました」。はにかみながら答えたが、マウンドからは何度も雄たけびがあがった。今大会初登板で、決勝進出をかけた大切な試合を任された。その気持ちの表れだった。

 小枝守監督(65)の作戦だった。コーチ陣から高橋の状態の良さを聞いていた。「この一戦は総力戦。ここ一番で高橋くんをぶつけようと思っていました」。左腕自身も、甲子園以上の状態の良さを感じていた。3回に四球から左前適時打を許し、日本は今大会初失点を喫した。しかし、高橋は動揺せず次打者をきっちり打ち取った。10人以上が韓国プロ野球入りを決めている強力打線を最少失点に抑えると、4回には味方が安打と相手失策で3点を奪い返してくれた。

 日本ハムのスピードガンで最速は147キロを計測。尻上がりに調子を上げスライダー、フォークが切れた。7回2/3を3安打1失点。9三振の好投も、投球モーションに入れば韓国ベンチからヤジが飛び、抗議もたびたびあった。「これが国際試合なのだと思った。相手の間に合わせず、自分の間で投げようと思いました。勝てて良かったです」と安堵(あんど)した。

 107球を投げ、またひと回り成長した高橋は言った。「優勝に向けて全員でやっていきたい」。5度目の優勝へ向け、今日いよいよ台湾と決戦を迎える。【和田美保】

 ◆スーパーラウンド(R)の順位決定方法 1次Rの各組上位2チームが、1次Rで対戦していない2チームと戦う。1次Rで対戦したチームとの試合結果はスーパーRに持ち越し。勝敗で並んだ場合の順位決定優先順位は以下の通り。(1)直接対決(2)得失点率(3)得点、失点ともに自責点に限った得失点率(4)チーム打率(5)コイントス。上位2チームが決勝、下位2チームは3位決定戦に進む。