193センチ、101キロ。清宮をサイズで上回る日大三の金成麗生(かなり・れお)内野手(2年)は、バットでもライバルを上回った。体が大きく、名前がレオのため、「デカプリオ」の異名を持つ。4安打5打点で怪物ぶりを発揮。5回には右中間最深部に一時同点とする3ランをたたき込んだ。「打球を見失って全力で走ったんですけど、審判が腕を回していたんで。スライダーです。感触はよかった」と高校通算15号を振り返った。
米国人の父、日本人の母を持つスラッガーは準決勝(対日野=先月30日)で目を覚ました。第1打席で一塁線を破ったときだ。「変化球を引きつけて振れた。自信がつきました」。2回戦まで9打数無安打。準決勝前日の打撃練習ではメンバーから外された。落ち込む姿に小倉全由監督(59)が声をかけた。「3つ(3球)当たらなくてもいいから初球から打っていけ」というものだった。
金成が言う。「ポイントまで引きつけられず自分のスイングが分からなくなっていました。日野戦からです」。長打力を買われて今夏、投手から一塁にコンバートされた左打ち。清宮と重なる。「意識はありますが、自分は自分なんで」と話した。
直接対決で打ち勝ったのに、試合は逆転負けした。「キレ、瞬発力をつけていきたい。1回り、2回り大きくなって、夏に向かいたい」。清宮に強打を見せつけた金成が、さらなる飛躍を誓った。【米谷輝昭】

