永遠のライバル・巨人に苦戦する今季になるのかもしれない。そんな予感も漂うゲームだった。開幕カード、東京ドームでの巨人3連戦こそ2勝1敗と勝ち越したが、先月14日からの雨天中止を挟んだ2試合で連敗。そして、この日も負け、巨人に3連敗だ。対戦成績は2勝4敗となった。

何といっても本拠・甲子園での「伝統の一戦」にまだ勝ちがないのだ。わずか3試合と言えばそれまでだが、開幕から好調なチーム状況にあって巨人にだけ、うまく勝てない気もする。

この3連戦を終えると次に甲子園でのTG戦が開催されるのは球宴直前の7月だ。ここで3連敗を喫するとは考えたくないが、早く勝利の「六甲おろし」を聞きたいと思うのはこちらだけだろうか。

「あと、ひと押し」ができない展開だった。巨人を上回る10安打を放ちながら、得点は3点止まり。振り返れば相手先発の田中将大を攻めた1回の満塁機に無得点で終わったのが響いた気もする。

もっとも序盤の5点ビハインドは厳しい。先発・村上頌樹が思うように勝てない状況だ。過去3試合で白星がなかったが、その間、チームは2勝1分け。しかし序盤に5失点したこの日は村上に黒星がつき、これで4試合で白星がない。エースがこの状況で、この位置にいるのも全体で踏ん張っているからこそだが、ここは早くスカッとしたいところだ。

「まだ、この先、対戦があるでしょうからね。次回以降に向けて、また、いい調整をしてくれればと思ってますけどね」。指揮官・藤川球児は淡々とした表情でそう話し、村上を責めることはなかった。

いずれにせよ疲労の残る敗戦だったかもしれない。阪神にとって「東京→新大阪(新神戸)」の移動を行った日に試合をするのは開幕1カ月以上経過して、これが初めて。巨人も前日、東京ドームでの広島戦だったので条件は同じだが、こちらはホーム。東京、大阪間の移動どうこうと言えばパ・リーグや大リーグには笑われるかもしれないが、やはり疲れはあると思う。2日はデーゲームだ。

この日は右から左へ風速8メートルの強い風が吹き、甲子園は季節が逆戻りしたように寒かった。もっとも、そんなにおかしな敗戦ではないし、不安を感じることもないはず。まずはこの週末、1つ、勝ちたい。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

阪神対巨人 2回に2失点しベンチに引き揚げる阪神村上頌樹(撮影・上山淳一)
阪神対巨人 2回に2失点しベンチに引き揚げる阪神村上頌樹(撮影・上山淳一)