最速163キロ右腕の佐々木朗希投手(3年)を擁する大船渡(岩手)が「投手王国」になりつつある。29日、岩手・雫石町内で岩手とダブルヘッダーの練習試合を行い、第1試合は右腕の大和田健人(3年)が完投。第2試合もサイド右腕柴田貴広投手(3年)が完投し、連勝した。

柴田は9回散発4安打、2四死球での完封。春先には制球に苦しんだ技巧派も、ここにきて成長著しい。5月の公式戦後には「朗希は野球に対して本当に真面目。僕らも負けていられない」と投手陣の底上げに意気込んでいた。

春季地区予選・高田戦では右腕の和田吟太投手(3年)が8回無安打無失点。エース佐々木も含め、投手陣5人中、少なくとも4人が完投能力を備える状態で夏の岩手大会(7月11日開幕)を迎える。組み合わせ抽選の結果、大船渡は10日間で6勝が必要、4回戦以降は5日間で4勝が必要なハードな日程に決まった。4人のベストピッチを想定すると、十二分に対応できそうだ。【金子真仁】