今年の宮城高校球界を沸かせたライバルが大学では共闘する。今春センバツで4強入りした利府のバッテリー、塚本峻大投手と遠藤聖拓捕手、今夏甲子園16強の東北・高橋信也投手(いずれも3年)が、東北学院大のスポーツ推薦入学試験に合格したことが20日、分かった。

 西武岸を擁して優勝した06年春以来のリーグ制覇を目指す同大。偉大なOBについて「意識するのも恐れ多い。常に挑戦者の気持ちで頑張る」と塚本。遠藤は「1年から、ずばぬけた活躍をして、プロを目指したい」と語気を強めた。遠藤は外野手転向も視野に入れている。

 また高橋は「投げる試合すべて完投できる投手になりたい」と抱負を語った。東北学院大・菅井徳雄監督(52)は「3人とも能力がある。1年から出てくるでしょう」と期待する。かつての敵同士が力を合わせ、王者・東北福祉大に挑む。