中学軟式野球の静岡県内屈指の好投手・鈴木海世(東海大翔洋中3年)が、東海大系列校で春夏ともに9回の出場を誇る強豪の東海大相模(神奈川)に合格した。

 140キロを超える直球が魅力で、昨年8月の全国中学大会(全中)で4強入りに貢献した右腕だ。

 鈴木は「プロを目指している選手が集まり、ドラフトで注目される選手は、1年から試合に出ていたりしているので、自分も夏にベンチに入れるように頑張ります」と決意を口にした。

 昨年3月、県中学選抜野球の準決勝(磐田東中戦)で完全試合を達成し、チームVに貢献。全中2回戦の根上中(石川)戦ではノーヒットノーランもマークした。ただ新チーム発足時は制球に苦しみ、川根・島田北中に敗れ、春の全国出場を逃した。冬の間、先輩から指導を受け、打者をどう打ち取るかを考え、相手を見る投球を習得。自分との戦いに徹する投球から意識を変え、マウンド上で冷静になれたという。

 硬式球に慣れる準備も整えている鈴木は「球威、変化球のキレ、ともに軟式より良くなっている。目標は150キロ。でもいまはそれだけでは通用しないので、制球なども総合的に上げて、勝てる投手になり、日本一を目指します」と掲げていた。【大野祥一】

 ◆鈴木海世(すずき・かいせい)1999年(平11)4月25日、静岡市生まれ。小学3年から焼津スターズ(現・小川ベースボールクラブ)で競技を開始。外野手、内野手を経て小学4年から投手。家族は両親。180センチ、75キロ。