頼れる昨季新人王が帰ってきた。日本ハム有原航平投手(23)が腰椎捻挫からの復帰登板となった楽天戦で8回3安打1失点と好投し、3勝目を挙げた。23日ぶりの1軍マウンドだったが、ブランクを感じさせない内容。開幕から自身3連勝で、この日が55歳の誕生日だった栗山監督に白星と3位浮上という、うれしいプレゼントを届けた。

 こぼれた笑みが、達成感を物語っていた。2点リードの8回。有原は先頭に二塁打を許し、無死二塁までピンチを広げた。「最後だと思って、力いっぱい投げました」。この日最速151キロを計測するなど無失点で切り抜け、笑顔でベンチ右端の定位置に腰掛けると、ベンチ裏の通路から伸びてきた栗山監督の手を通して、喜びを分かち合った。勝利球は、55歳になった指揮官にプレゼントした。

 7日に腰椎捻挫で離脱。開幕から2連勝、防御率0・56と幸先よく走りだした中で、つまずいた。「良い投球出来ていたので、もったいなかった」。チームも3連敗を喫するなど、Aクラスの3位から陥落した。「今日はしっかり働かないといけない」。大谷、メンドーサと先発の柱が白星に恵まれない中、しっかり結果を残した。

 調整登板の19日フューチャーズ戦で2回無失点。すぐに1軍に再合流する案もあったが、栗山監督は「万全を期して、ちゃんとファームで確認させる」と急がせなかった。昨季も右肘の違和感で昇格時期を見極めてくれた指揮官に、有原は「いつも感謝しかない。1つ恩返し出来たけど、まだ恩を返していきたい」と照れくさそうに笑った。【田中彩友美】