逆転のロッテだ。2-3の8回2死一、二塁で角中勝也外野手(28)が2点適時三塁打。好投を続けていたオリックス西をKOし、連日となる終盤の逆転勝ちを収めた。逆転勝ちは12球団トップの今季12度目で、最後まで諦めない戦いが光る。首位ソフトバンクとの3ゲーム差を維持し、明日から敵地・福岡で直接対決3連戦に臨む。
角中には確信があった。「絶対もう1回、どこかで使ってくる」。内角直球のことだ。4回にオリックス西に見逃し三振を喫していた。フルカウントから内角145キロに手を出さなかった。8回の好機。その決め球を狙った。「今日の西の変化球なら全部カットできる。インコースの直球だけ待ってました」と腹をくくった。カウント1-2からの5球目。獲物が来た。しかも、4回の時より高かった。右翼フェンス直撃の2点適時三塁打で、逆転勝利をもたらした。
お立ち台には、8回を抑えて今季初勝利の松永と上がった。「投手がしっかり抑えてくれました」と感謝した。12球団トップの逆転勝ちは、リリーフ陣の奮闘が大きい。バットマンとして、応えることができた。「得点圏打率が1割6分1厘しかなかったので、すごく不安でした」と正直に明かしたほどだった。
今年、角中勝也は進化します-。開幕直前、年間シート席のファンなどを前にした“出陣式”で宣言した。意図は、こうだ。「打撃の質を進化させたい。数字を単に上げるのではなく、ここで打ってくれというところで打ちたい」。先制、同点、勝ち越し、逆転など、肩書付きの安打を最大目標とした。ここまで打率3割は維持しながら、得点圏で振るわなかった。逆転打は何よりうれしかった。
前日は清田のバットでサヨナラ勝ち。連日の終盤の逆転勝ちにも、伊東監督は「力はついたのだろうけど、まだ粗削り。細かいミスをなくさないと、次の九州では苦労する」と、ソフトバンク3連戦を前に笑顔はなかった。記録に残らないものも含め、守備のミスが重なった。角中は「(ソフトバンクは)強いのは分かっている。受け身にならず、攻めていきたい」と意気込んだ。隙を見せず、全力で倒す。【古川真弥】
▼ロッテが連日の逆転勝ち。パ・リーグの逆転勝利数はロッテ12、西武11、楽天8、ソフトバンク7、日本ハム5、オリックス4。セの最多は中日、広島の各11で、ロッテが12球団で最も多い。逆転12勝の内訳は1点差4、2点差7、3点差1。3点差以上は今季初。これでソフトバンクとともに20勝到達。ロッテのリーグ20勝一番乗りは前後期制の81年前期以来、35年ぶり。



