金本阪神が大谷に完敗した。プロ野球最速の163キロ真っすぐを5球投げ込まれ、最速148キロの高速フォーク、さらに最遅112キロのカーブを交えられては、まともなスイングができない。鳥谷、福留、梅野の3安打だけ。防戦一方で7回を0封された。金本監督は「一番調子がよかったみたいやね。でもなかなか打てませんよ、163キロは。あのフォークがあって」と脱帽するしかなかった。

 試合前練習では打撃投手が約2メートル前から投げ、ナインは速球への感覚を研ぎ澄ました。だが大谷の実力はそれ以上で、初回から鳥谷、西岡、ゴメスが3者連続三振。163キロなど160キロ台で4度空を切らされたゴメスは「速かったよ」と首を振るしかない。初対決のドラフト1位ルーキー高山はすべて空振りで3打席連続三振に倒れた。

 真っすぐ一本に絞っても、バットを短く持っても前に飛ばせない。金本監督も「選手がどこを工夫したとか、目に見えたわけじゃないけど、それなりにやってたんじゃないかな」と誰も責めなかった。2カ月ぶりの完封負けを喫し、借金は最多4。前日、連敗を5で止めておいてよかったことは間違いない。【松井清員】