「掛布塾」 電撃再入門や! 阪神ドラフト1位高山俊外野手(23)が22日、福岡遠征中の2軍に緊急合流。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦(タマホームスタジアム筑後)は降雨中止となったが、交流戦に入り下降線をたどっていたルーキーは、室内練習場で掛布雅之2軍監督(61)の熱血指導を受けた。マンツーマンによる約1時間半の指導で打撃改造を施された。

 雨上がりの福岡・筑後市。ソフトバンク2軍の本拠地に、1軍で奮闘する高山の姿があった。極めて異例となる2軍派遣。開幕直後から鮮烈な活躍を続けてきたが、チームの直近2試合でスタメン落ちするなど、黄金ルーキーは交流戦で打率2割4厘と落ち込んだ。そのため交流戦開始前に2割7分1厘あった打率は、2割5分7厘に。その苦境を打破すべく、1、2軍総動員での復活計画が始動した。

 高山 キャンプでずっと見てもらっていたことを言ってもらいました。どうしても結果結果となってましたが、原点というわけではないですけど、そういう話も自分の中に取り入れていきたいです。

 さかのぼること4カ月前。黄金ルーキーにとっての初キャンプで、指導したのは掛布2軍監督だった。久々の本格対面。ウエスタン・リーグのソフトバンク戦が降雨中止となったこの日、グラウンドでの全体アップ前に指揮官による約15分のカウンセリングを受けると、室内練習場に場所を移した。まずはティー打撃を25分。掛布2軍監督は正面、背後といたる角度から現在の打撃フォームを解析。その後、身ぶり手ぶりを交えてメスを入れ始めた。

 掛布2軍監督 見ていて考えすぎているね。単純に来たボールをシンプルに打つことを考えるべき。ステップ幅が開きすぎるので修正しました。

 技術的には踏み出した際のステップ幅を約1足分ほど縮め、3足半ほどにするようアドバイス。その理由についても言及した。

 掛布2軍監督 スタンスが広いと、体重移動ができない。目も上下しているし、腰の回転が使えてないし、ヘッドもでない。本人は物足りないかもしれないけど、ブレが少なくなるしそれでいいと思う。三振したくない気持ちもあったんだろうな。いいバランスで明日(23日)は打てると思う。

 その後マシン打撃を20分間、仕上げにフリー打撃で44球を打ち込んだ。アップを含めると計約1時間半。マンツーマンでの熱血指導だった。

 高山 ためになる時間でした。明日はここ(2軍)だけど、明後日(24日)の(1軍の)試合で結果を出せればいいと思います。

 背番号9は今日23日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦に2番左翼で先発出場予定。異例調整を経て、掛布流の打撃フォームを新たな武器に、リーグ再開となる明日24日広島戦(マツダスタジアム)で1軍に帰ってくる。【福岡吉央、梶本長之】

 ◆高山と掛布2軍監督 高山は昨年10月末の右手有鉤(ゆうこう)骨骨折の影響もあり、2月春季キャンプは安芸キャンプ始動。初日からいきなり掛布2軍監督が<1>目線を変えずに振れ<2>右膝を内側に向けろ<3>右足に壁を作れ<4>打席では狭いスタンスを取れ、の4点を高山に指導した。その後も、同24日に1軍宜野座キャンプに合流するまで約3週間にわたってアドバイスを送った。