阪神は31日から始まる高知・安芸秋季キャンプの参加メンバーを27日に発表し、高卒1年目の小幡竜平内野手(19)を抜てきした。

今季はもっぱら2軍でプレーした若武者を矢野監督は「ファームの平田さんや高代さん、みんなから『守備は小園や根尾やそこらよりも小幡の方がうまい』と話も聞いている。送球もしっかりしていると聞いている。1年目から、ある程度のプランのなかでしっかりやれたのは大したモノ」と評した。

今年は2軍戦で99試合に出場。打率2割2分5厘だったが71安打を放った。今季、高卒同期の広島小園が1軍で58戦出場で4本塁打と非凡なセンスを示した。中日根尾も最終盤に1軍昇格。プロ初安打こそお預けだが、存在感を見せた。

同い年の小幡も初の1軍キャンプへ。指揮官は「チーム内の競争が激しくなればいい。同級生が出ていることを励みにするのはすごくいい」と話す。阪神で10代野手の1軍戦出場なら12年中谷以来で期待が集まる。

◆小幡竜平(おばた・りゅうへい)2000年(平12)9月21日、大分市生まれ。小3から明野北ソフトボールクラブに入り、投手兼遊撃手。中学から明野ボーイズで遊撃手。延岡学園では1年から遊撃手でベンチ入りし、秋からレギュラー。17年秋の新チームから4番を務め、18年春のセンバツで甲子園初出場(2回戦敗退)。趣味は寝ること。好きな食べ物はラーメン。同期入団の根尾、小園らには強いライバル心を燃やす。遠投110メートル、50メートル走6秒1。181センチ、73キロ。右投げ左打ち。家族は両親と兄2人と弟。