横浜ベイスターズを保有するTBSホールディングス(HD)と携帯電話向けソーシャルゲームサイト「Mobage(モバゲー)」を運営するディー・エヌ・エー(DeNA)との間で進められている球団譲渡について、DeNA守安功社長は28日、東京都内で取材に応じ「会社名と球団名の関係という問題が残っているが、関係各位と協議をしており、おそらくクリアできる」との見通しを示した。球団名の決定以外に交渉合意へ向けた障害はないとみられ、守安社長は「きっちり前に向けて進んでいるという状況」と話した。

 また巨人の桃井恒和オーナーは28日、球団名に「モバゲー」が入らなければ大筋で賛成する考えを示した。

 DeNA自体には「あまりけちをつける要素はない」としたが、球団名を「モバゲー」とすることには「一種の商品名だと思うが、チーム名で使うのは引っ掛かる」と指摘。TBSHDとDeNAとの間で調整が行われているとの認識を示し「クリアされてくると思う」との見通しを示した。

 また「モバゲーという会社はあるらしいがまだ実体はないのでは。実体を持てば」と、将来的には球団名として受け入れる可能性があるとした。

 野球協約はオーナー会議で4分の3以上の同意があれば球団譲渡を承認できるとしている。しかし、オーナー会議議長を務める楽天が全会一致を求めていることに、桃井オーナーは「全会一致なら協約はなくていい。議長球団が前段階でああいうことを言うのはルール違反。非常に腹が立っている」と話した。