<オープン戦:西武3-4DeNA>◇23日◇西武ドーム

 阪神から移籍したDeNA鄭凱文投手(24)が、開幕ローテーション入りを確定させる力投をみせた。立ち上がりこそ、「早く抑えたい気持ちが出てしまった」とリズムを崩して2点を失ったが、2回以降はテンポを取り戻し、6回を3安打2失点(自責1)でまとめた。

 育成選手として契約し、2月下旬に支配下選手登録されたばかり。高崎の負傷、国吉、加賀美の不調と先発不足の中で訪れたチャンスをしっかりものにした。「支配下登録してもらってうれしかったですし、球団にはすごく感謝しています。1日も早く、恩を返したいと思う」と、口元を引き締めた。

 中畑監督も「1回は緊張もあったかもしれないけど、その後は落ち着いたマウンドさばきを見せてくれた。向かっていく姿勢があって、安心して見られました」と高く評価した。