<オープン戦:楽天3-2ロッテ>◇2日◇長崎

 楽天木村考壱朗捕手(30)が、対外試合では今年初めてスタメンマスクをかぶり、ルーキー長谷部康平投手(22=愛知工大)を好リードした。打っては2回1死一塁から、左翼線を破る二塁打を放った。攻守の活躍に、首脳陣の評価も急上昇。広島を戦力外となりテスト入団した1年目で、レギュラー取りにも近づいた。

 7回無失点。長谷部、吉崎、2人の左腕の好投を、木村のリードが引き出した。オープン戦初登板の長谷部は、持ち味のチェンジアップを決め球に、5三振を奪った。広島から移籍1年目で、不慣れな打者を相手にしたが、「打席に立つ打者の足元や態度を見ながらリードしました。勉強しながらのリードですよ」と、結果には満足そう。2回には97キロのスローカーブに、体勢を崩すことなく左翼線にはじき返した。技ありの二塁打にも「僕は捕手なので、打つ方はいいですよ」と照れ笑いを浮かべた。

 攻守の活躍に、首脳陣もうれしい悲鳴を上げる。野村監督は「追い込んで、チェンジアップ。追い込んで、チェンジアップ。高校生みたいなリードしていた」と報道陣には辛口だったが、橋上ヘッドコーチは「監督はベンチでだいぶ、評価していた」と話す。さらに同コーチは「いいリードをしてくれたし、打撃も見せてくれた。捕手の1、2、3番が分からなくなった」と、正捕手候補一番手だった嶋の座を脅かすところまで来ていると話した。木村は「外から来ているけど、もちろんそのつもりです」と、レギュラー取りに意欲を新たにしていた。【金子航】