広島マーティー・ブラウン監督(45)が28日からの開幕カードで激突する中日谷繁元信捕手(37)を挑発した。盗塁阻止率4割4厘でセ・リーグNo.1の捕手に「彼は3連戦が終わった後、疲れてしまっているだろう」と強烈なメッセージを送った。今年は「スピード野球」を掲げる同監督。ダイヤモンドを所狭しと走り回り、“スタートダッシュ”を決めるつもりだ。

 待ちに待った開幕戦。相手は昨年9勝15敗と煮え湯をのまされた中日だ。雪辱を期す指揮官の目は自信に満ちていた。「キャンプもうまくいった。昨年のチャンピオン、中日と戦う準備はできている。選手に思う存分プレーさせるよ」。オープン戦は13試合で7勝5敗1分け。試合数は12球団で3番目に少ないが、チーム11盗塁は5位だ。

 天谷はオープン戦5盗塁で盗塁王。「谷繁さんは球界を代表する捕手。その術中にハマらないようにしないといけない。監督に求められていることをやりたい」。一方の赤松は3盗塁。「アウトになったらなったでしようがない。失敗を恐れずに積極的にいきたい」。超快足コンビから出てくる言葉は頼もしい限りだ。

 21日、唯一の中日とのオープン戦は「対川上憲伸」を想定し、1番天谷、5番に前田智を入れ、赤松は外した。「1番赤松、2番天谷」との2種類の打線を指揮官は用意している。「赤松を外すか、前田智を外すか、両方の可能性がある」。川上の先発が予想される開幕戦では、先発から赤松が外れる可能性もある。しかし、3連戦を通じて足を絡めて揺さぶる作戦は揺るがない。

 赤松と天谷。2人は昨年までの5年間、ウエスタンの盗塁王を分け合ってきた。「足」を重視する今年のブラウン野球の申し子のような存在だ。「盗塁は勇気。自分の足を信じるだけ」と赤松は言い切った。

 俊足コンビが出塁するだけで、投手は打者に集中できなくなり、甘く入ったボールを痛打される。オープン戦で何度も見た風景だ。「走れる状況であれば、どんどんチャレンジしてほしい。谷繁もいい年だから気を使ってしまうね。3連戦が終わるころには疲れているだろう」と指揮官は締めくくった。谷繁、覚悟!

 ブラウン政権3年目の進化を、まずはチャンピオンにみせつける。【網

 孝広】