<阪神4-3横浜>◇29日◇京セラドーム大阪
阪神葛城が、開幕連勝の陰のヒーローだ。1点差に追い上げられた7回、先頭での代打。三橋の速球を中前へはじき返してチャンスメークすると、新井の適時打で再び横浜を突き放すホームを踏んだ。28日開幕戦も5回先頭の代打で二塁打し、平野の貴重な追加点を生み出している。「これが仕事。いぶし銀で頑張ります」。コメントもしぶい。
昨年は代打で45打数9安打、打率2割だった。今季の10割はフロックではない。「去年失敗した」反省をもとにしっかり試合状況を読み、出番へ早めの準備を徹底している。「気持ちと体調を整えて」と、最高の状態で打席に向かえているのだ。
キャンプから好調をキープし、肌身で感じる岡田監督の信頼もよりバットさばきを滑らかにしている。11日の巨人とのオープン戦。同点の8回1死一、二塁で出たサインはランエンドヒットだった。「空振りが多かった昔なら出なかったサイン。今の状態なら空振りはないと監督も思ってくれたようでうれしかった」。右前へG倒の決勝適時打を放ってこたえた男は、一層自信を深めた。
1月にタレント中山知紗さん(27)と入籍し、心身充実。開幕右翼はフォードに譲ったが、いつでも取ってかわる準備はできている。自分の役割を「すき間産業」と謙遜(けんそん)するが、開幕連勝への貢献度は計り知れない。【松井清員】




