<楽天7-4ロッテ>◇1日◇Kスタ宮城

 楽天がロッテを逆転で下して5連勝、球団初の単独2位に浮上した。悪夢の開幕4連敗から一気に球団タイ記録となる5連勝。球団創設05年の開幕試合以来、424試合、1102日ぶりの貯金も手に入れた。快進撃に野村監督もすっかり有頂天。首位浮上へ意欲をみせる発言も飛び出した。野村楽天が乗ってきた。

 勝利の儀式、ベンチ前で整列し、ファンに一礼する野村監督の帽子が、風で飛ばされそうになった。慌てて帽子を押さえた野村監督は「寒い。風が強いな」と苦笑い。最大瞬間風速30・2メートルの風が仙台を舞った。だが、「野村楽天」という名の台風の目も、破竹の5連勝と、猛威を振るう。野村監督は「真冬の決戦を制して5連勝。5連勝の次は何だ?

 6か。よく勝ったね。どう評価したらいいのか…

 ノリノリか?

 こういう負けゲームを取ると、行くよ。2位?

 兄ちゃん、よってらっしゃい!」と、すっかり有頂天だ。

 「勝ちに不思議な勝ちあり。出ました~」と同監督もおどける逆転劇だった。先発一場が自滅の降板。3点をリードした6回無死一塁。オーティズの飛球を一塁フェルナンデスとお見合いし、ポトリ(記録は安打)。続く大松の投ゴロで、二塁送球を慌てた悪送球で、併殺を逃した。記録にならないミスで、ピンチを招き、この回に追い付かれてしまう。フェルナンデスは5回にも、強風で飛球を見失いポロリ。ミス連発で追い付かれる、完全な負けパターンだった。

 ただし7回、そのフェルナンデスの3ランが勝利を決めた。1死二塁で、3番草野が敬遠された。「15年も野球やっているから、敬遠の経験はあるよ。でも、本当に燃えた」。目下打点リーグトップながら、プライドを傷つけられた。意地のアーチだった。「球種はよく、分からない」と話す小宮山のボールをパワーでバックスクリーン左にぶち込んだ。前日、休日返上で球場に現れ、筋力トレーニングに励んだ。関係者は「去年までは見たことない」と変化を指摘する変身ぶりだった。

 貯金は実に、05年の球団初試合以来。野村監督にとっては初めてのこと。「歴史は繰り返される。またドツボにはまるさ」と慎重だったが「首位はどこ?

 ソフトバンクか。ソフトバンクはお得意さまじゃん」と、またおどけた。この快進撃、エープリルフールの珍事じゃない。【金子航】