<オリックス10-6西武>◇1日◇スカイマーク

 神戸で大砲の本性がよみがえった。3点を追う5回裏2死満塁。オリックス浜中が西武西口の落ち切らない初球の変化球を襲う。打球は左翼へきれいな放物線。滞空時間の長い逆転満塁弾。移籍後初の1発は季節外れのド派手な花火となった。

 新天地初のヒーローインタビューにも、表情は冷静だ。「今まで打ててなかったので、ホッとしてる。(満塁弾は)頭の片隅にはあったが、狙ったわけでない」と振り返った。開幕10戦目で飛び出したアーチに、酔いしれることもなかった。

 打率1割台と低迷を続けていた。開幕カードの西武戦(西武ドーム)では2戦で8打数無安打。3戦目は先発を外された。それでも「次、出たときにしっかり打てるようにと思ってた。出てないときでも捕手のリードとか勉強することがある。あまり悪いように考えないようにした」と下地を作っていた。

 狙いは的中する。西口の初球に「何でも行こうと思っていた。甘い球が来ると思っていた」という。セパの投手の違いには「投げてる投手は違うけど、基本的に一緒やと思ってます」と神経質になりすぎず、ベンチで学んだ情報をフルスイングに変えていた。

 試合前練習で自らフリー打撃に登板したコリンズ監督も「今日に限らずスイングは良かった。しっかり球をとらえられていた」と目を細める。初回の5点差をひっくり返しての連勝で、5割に復帰。ビッグ・ボーイズの前に、浜中が開花宣言した。【今井貴久】