<阪神5-1広島>◇16日◇甲子園
阪神下柳が苦笑いを浮かべた。05年10月5日横浜戦(甲子園)以来2年半ぶりの完投勝利。ベンチの奥にこもっていたが、スタンドの「ツヨシ」コールに「次はせえへんぞ!」とつぶやきながらお立ち台へ向かった。「みんなのプレーが大きいよ。気持ちよく投げさせてもらっています」。寡黙なベテランが精いっぱい喜びを表した。
1球の過ちが、くしくも快投を導いた。初回2死から広島3番アレックスに真ん中へ行ったスライダーの失投を左翼に先制ソロ本塁打された。そこから切り替える。2回以降はスライダー、シュートを駆使して丹念にコーナーを突き、凡打の山を積み上げた。プロ18年目で最少の97球完投だった。「(最後は)緊張しました。疲れました」と言うが、兵庫県内の自宅には酸素カプセルを置いて体調管理。食生活も改善し、3月中旬に採血した血液検査では栄養バランスが過去最良と診断された。開幕3連勝は当然の結果だった。




