<横浜5-6ソフトバンク>◇29日◇北九州

 横浜は終盤の追い上げも及ばず、ソフトバンクに連敗を喫した。借金は今季最多の20。49試合目での借金20は、近年では02年(35試合目)03年(48試合目)に次ぐ早さだ。大矢監督は「応援してくれている人に申し訳ない」と肩を落とした。

 序盤の大量失点が、あまりにも重かった。先発のルーキー小林がプロ入り最短の3回5失点KO。内容が悪すぎた。初回は先頭本多に四球から失点。2回は投手の大隣に痛恨の2ランを浴びた。28日もエース三浦がガトームソンに被弾しており、2戦続けて相手投手に本塁打を打たれた。

 終盤に5点を挙げ、最後は同点の走者も出した。だがもはや「惜しかった」というレベルではなくなった。打線が奮起しても、投手が簡単に失点しては勝てない。大矢監督は「こう大量リードされては。防ぐ手だてはある。大隣の本塁打も(打たれた)高め直球が、いかないように意識しないといけない」とバッサリ。バッテリーに猛省と工夫を求めた。

 14勝34敗1分けで勝率2割9分2厘の数字は厳しい現実だ。それでも、大矢監督は「ユニホームを着て監督をやっている以上、その試合、試合で勝ちたい気持ちを持っている。自分があきらめることはない」とチームを鼓舞するように話した。【古川真弥】