28年目の左腕が中継ぎで1軍に帰ってくる。2軍調整中だった横浜工藤公康投手(45)が、2日から1軍合流することが分かった。早ければ同日にも1軍登録される見込み。杉本投手コーチは起用法に「ワンポイントになるか1イニングを任せるか、その時の状況次第になる」と説明。投手にとって負担が重くなる9連戦で、ブルペンからチームを支えることになる。

 開幕当初は首脳陣の構想に中継ぎ起用はなかった。4月8日の巨人戦(横浜)先発後に登録を抹消。昨季は左ひじ痛に苦しんだこともあり、疲労の回復具合を確かめる必要があった。先発機会を探ってきたが、三浦、グリン、小林、寺原、ウォーランド、マストニーの6人が安定した働きを見せ、左腕の枚数が少ない中継ぎへの配置転換が検討されることとなった。

 この日、ベイスターズ球場で練習を行った工藤は、すでに行った2軍戦での連投について「張りは出たけど、体は大丈夫」と問題はないとした。4月30日(阪神戦、甲子園)は左腕ストッパー、石井の乱調でサヨナラ負けを喫した。大ベテランが98年以来の「中継ぎ」で、チームに安心感を運んでくる。

 [2009年5月2日9時17分

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