巨人原辰徳監督(51)が来年1月21日、母校の東海大で特別講義を行うことが27日、分かった。ロサンゼルス五輪男子柔道金メダリストで、現在は同大の体育学部長を務める山下泰裕氏(52)から要請を受け快諾。WBC優勝、日本一監督の勝負哲学などを説く内容になりそうで、後輩たちに勝負師の“極意”を伝授する。

 WBCで世界一、セ・リーグ優勝、日本一、アジア制覇と今季4冠を達成した原監督が、母校に凱旋(がいせん)する。先日、山下氏から「ぜひ東海大に足を運んでいただき、学生の前で話してもらいたい」と要請を受けた。母校愛あふれる原監督は「母校のために少しでも力になれるのであれば、ひと肌でもふた肌でも脱ぎます」と特別講義を引き受けた。

 山下氏は東海大で原監督の1年先輩で学友。柔道の体育授業で組み合ったこともある。「押しても全く動かなかった。岩のような方だった」と、柔道の世界で無敗を誇ったその強さを今でも忘れられない。旧知の縁に加え、学生時代から変わらない山下氏の実直な人柄を尊敬していることもあり、春季キャンプ目前の多忙な時期でも教壇に立つことを決めた。

 原監督はここ数年、1月に国際武道大で特別講義を行っている。勝負に臨む上での心構え、組織のあるべき理想像まで、話題は多方面にわたり好評だった。今季はWBCでイチローら一流選手を束ね世界一。またペナントレースでは常勝が義務づけられる中で、松本らの若手を登用し、「育てながら勝つ」テーマで日本一を奪回した。現場最前線の声は、特に体育学部の学生には競技生活にフィードバックできるテーマが多く、指導者にとってもヒントが多い。未来のスポーツ界を担う若者たちにとって、この上ない財産となるはずだ。

 トークショー形式か講義の形を取るかなど詳細は今後大学側と詰めるが、来年はセ・リーグ4連覇を目指すシーズン。勝負師のDNAを後輩たちに注入し、原監督が2010年のスタートを切る。

 [2009年11月28日9時48分

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