球界日本人最重量選手となったブーちゃんこと中日中田亮二内野手(22=亜大)にいきなりの試練だ。来年1月11日から3日間、ナゴヤ球場で新人合同自主トレが行われる。そこでは30分間走やグラウンド10周などの持久走が予定されている。メニューを制作する三木トレーニングコーチは「特別扱いはしない」ときっぱり。115キロのブーちゃんは地獄の3日間を乗り切ることが出来るか!?

 三木トレーニングコーチがブーちゃんへのスパルタ教育を宣言した。「できると見なしてやる。新人にはプロで何が必要か分かってもらう。(中田も)見た目がこうだからというレッテルは張らないし、特別扱いはしない」。来年1月11日から3日間、ナゴヤ球場で行われる新人合同自主トレ。171センチ、115キロの愛くるしい体形のブーちゃんにとっては、プロ野球選手として初めての試練となりそうだ。

 そのメニューは三木トレーニングコーチの「プロの土台を作るメニュー」という方針が反映されており、持久走系のトレーニングを中心に組み立てられる予定。例えば、30分間走、グラウンド10周、5周の組み合わせなど。この3つのメニューは3日間、育成を含む新人選手9人に毎日課せられる予定だ。これだけで3日間完走すれば、フルマラソンを超える距離になる。

 ブーちゃんにとって、プロ仕様の体を作り上げるための第1歩だ。115キロは65年に始まったドラフト史上最重量。球界を見渡しても日本人選手としてもっとも重い。短距離こそ50メートル6秒4の俊敏さを誇るが、スピードだけではプロでは通用しない。三木トレーニングコーチも「プロとアマチュアでは違う」ときっぱり。シーズンを通して戦うプロ野球ではスタミナが必要不可欠というわけだ。

 中日から3位指名を受けた10月29日、中田は「中日でもっともっとしごかれて良い選手になります」と猛練習を歓迎していた。ブーちゃんは、これまで明徳義塾(高知)→亜大と練習が厳しいと言われる環境で野球の技術を磨いてきた。三木トレーニングコーチは「やれると思っていますよ。プロに指名された選手だから」と不敵な笑みを浮かべた。ブーちゃんは笑顔で3日間を過ごせるか?

 注目が集まる。【桝井聡】

 [2009年12月15日10時28分

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